こんにちは。KOYUTASOです。
前回に引き続き「医療事務」の仕事について。
総合病院とクリニックだとどちらがオススメですか?との質問がありましたので紹介したいと思います。
実は私、総合病院で4年間、クリニックで4年間(今も在職中)医療事務として経験があります。
大学病院では働いていないので、こちらの情報は詳しくは書けませんが、
総合病院とクリニックについてはリアルな声を届けられるので、ぜひご参考くださいませ。
Contents
病院・総合病院・クリニックの呼び名の違い
一口に病院と言ってもいろいろありますよね。
その呼び名について簡単に説明します。
病院
「病院」と名乗ることが出来るのは、20床以上のベット(入院施設)があることです。
外来患者さんだけでなく、入院施設もあるということになります。
診療所・クリニック
診療所・クリニックとは、20床以下のベット(入院施設)がある医療機関のことをいいます。
入院施設がなくとも、ベット数が20床以下ならば、診療所・クリニックといったくくりになります。
クリニックは基本的に入院施設が無いところが多いです。
総合病院
総合病院とは、ベット数が100床以上かつ、診療科が5つ以上ある医療機関のことを指します。
大学病院
大学病院とは、大学(医学部、歯学部、医科大)の付属施設である医療機関です。
実際働いてみた違いと仕事内容
私は総合病院とクリニックで医療事務として働きましたので、それぞれの違いと仕事内容を紹介します。
総合病院での医療事務の仕事
病院によって多少変わると思いますが、私の経験に基づいて書かせていただきます。
私が働いていた総合病院は200床以上の大きな病院でした。
ですので、医療事務だけでも100人以上おり、担当がそれぞれ違いました。
「医事課」というくくりになるのですが、そこからさらに、
総合受付(1番最初に受付、カルテ作成、会計など)
各外来受付(総合病院なので10科以上診療科があります。それぞれの外来の窓口担当)
入院事務(入院患者さんの会計、レセプトなど担当する)
医事課(中層部~上層部 患者さんとの直接的な関わりはなく、請求関係を担っている)
大まかな「医療事務」に関わる部署はこんな感じです。
この他にも、事務員としては大きな病院なので
総務課、経理課、地域医療連携科、秘書課、院長秘書などあります。
新卒で入社するとこのどれかの部署に配属されることになりますが、
医療事務の募集として中途で入った場合はほとんど「総合受付」「外来受付」になります。
私がいた部署は基本中の基本の「総合受付」です。
まず初めに、患者さんが受付をするポジションです。
流れとしては
8:00頃出勤、仕事スタート
8:30午前の受付開始
9:00午前の診察開始
13:00午前の受付終了
13:30午後の受付開始
14:00午後の診療開始
16:30午後の受付終了
最後の方が終わるまで
仕事内容⇓
①問診票を記入してもらう(総合受付)
②カルテ作成(総合受付)
患者さんの保険証を元にカルテを作成します。
③症状を聞いて診療科への各科へ振り分け(総合受付)
ここが総合病院ならではだと思います。
医療の知識が乏しい事務員が、患者さんの症状を聞いて、
では、あなたは「耳鼻科です」「皮膚科です」など案内しなければいけません。
簡単な症状ならいいですが、「手がしびれる」「リンパが腫れてる」「体が動きづらい」
など医師でさえ検査しなければなんなのか分からないような症状を私達、医療事務員が適切な科へ案内します。
これを誤るとクレームに繋がったりするので大変です。
④診療科で改めて受付をする(外来受付)
①~③まではただ、患者さんのカルテを作成しただけです。
診療科の外来に行って初めてその患者さんの受付が完了します。
⑤お会計
診察を終えた患者さんのお会計を済ませます。
とても大まかに書きましたが、大きな流れとしてはこんな感じです。
そして、レセプト期間中にレセプト請求をする。という形です。
総合病院などはだいたい担当が決まっているので仕事は分業制です。
また、総合病院などの病院は、掃除の方は外部で委託しているところがほとんどなので
医療事務員が院内の清掃をすることはありません。
自分の部署や身の回りだけという感じです。
お昼休みは交代制で、受付に誰も居なくなるという事はありません。
クリニックでの仕事
9:00出勤~院内の清掃、オープン準備
9:30午前の受付、診察開始
13:00午前の受付終了
13:00~15:00お昼休み
15:00午後の受付、診療開始
18:00午後の受付終了
最後の方が終わるまで
仕事内容⇓
①院内の清掃、オープン準備
②受付
③会計
終了です。レセプト期間は請求します。
クリニックなどは医療事務員は1~3人なのでほとんどすべての事を誰でも出来るような形です。
例えば、総合病院だと、請求は上層部が行うなど。
実際、総合病院に働いている時は、決められた担当の仕事がありましたが
それを言われた期間までに上へ提出した後はどうなっているのかが分かりませんでした。
まとめ
総合病院のメリット
・来院する患者さんが多い為、作業スピードがあがる。
・診療科がたくさんあるため、その分、幅広く知識がつく
・教育が行き届いている(新人研修など)
・人が多いので休みやすい
・担当する仕事のスペシャリストになれる
総合病院のデメリット
・1日中多忙(トイレにさえ行けなったりする日も多々)
・レセプト請求期間は必ず残業がある
・分業制なので医療事務全般の流れがつかみづらい
・担当したスキルしか身につかない可能性
・患者さんや職員も多いので人任せになる、統一性がない
クリニックのメリット
・自分のペースで仕事を進められる
・ひとりの患者さんに時間をかけられる
・アットホームな雰囲気
・職員も少ないので協調性がある
・医療事務全般のことが分かるようになる
クリニックのデメリット
・クリニックが対応している診療科の事しか身につかない
・急な休みが取りづらい
・雑務など何でも屋になってしまう
いかがでしょうか?
ちなみに、私の経験上、給料はクリニックのほうが2~3万高い上に
比較的落ち着いて仕事が出来て、定時で帰れることが多いので
クリニックがおすすめです。
総合病院などは組織で動いている為、規則など厳しいですが、クリニックは、院長次第です。
また、質問等ありましたらぜひお問い合わせください★
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お読みいただきありがとうございました。